

リク
先生、株って“得することもあるし損することもある”って聞くけど、何が原因で変わるの?

モモカ
なんか、タイミング次第で儲けたり損したりするって聞いたけど…こわいよね。

ユイ
「株価が上がる」とか「下がる」とかって、どう見きわめたらいいのかな?

門井先生
いい質問だね。今日は“株で得するしくみ”と“損するしくみ”、そしてその見きわめ方のヒントを一緒に学んでいこう。
今日学ぶ3つのテーマ
- ・株で得するってどういうこと?
- ・損するケースとそのリスク
- ・見きわめるために知っておきたいこと

門井先生
まずは“得する”ケースから見てみよう。たとえば、ある会社の株を1株1000円で買ったとして、それが1200円になったらどうなると思う?

ユイ
売ったら200円もうかるってことだよね!

門井先生
その通り。株を“安く買って、高く売る”ことで差額が利益になるんだ。これを「値上がり益(キャピタルゲイン)」って呼ぶよ。
値上がり益の例
買ったとき | 売ったとき | 差額 |
---|---|---|
1000円 | 1200円 | +200円(利益) |

モモカ
わー、それが“株で得する”ってことなんだね!

門井先生
でも逆もあるよ。たとえば買った株が1200円から800円に下がったらどう?

リク
えっ、それ売ったら400円の損だよね…?

門井先生
その通り。これを「値下がりによる損失(キャピタルロス)」って言うんだ。株価が下がると損をするリスクがあることも覚えておこう。
値下がりの例
買ったとき | 売ったとき | 差額 |
---|---|---|
1200円 | 800円 | −400円(損失) |

モモカ
やっぱりタイミングってすごく大事なんだね…!

門井先生
じゃあ、株が“上がるか”“下がるか”をどう見きわめればいいか?というと、ポイントは「情報」なんだ。

門井先生
たとえば「新しい人気ゲームを発売した」とか「売上がすごく伸びた」みたいなポジティブな情報が出ると、その会社の株価は上がりやすくなる。

ユイ
ってことは、いいニュースが出そうな会社を見つけるのがコツなのかな?

門井先生
そうだね。さらに、そのニュースがどんな“連鎖反応”を生むかにも注目してみよう。

門井先生
たとえば「牛丼チェーンが値上げ」というニュースが出ると、「牛肉の価格が上がってるのかも」と考える人もいる。そうなると“牛肉を輸入している商社の株”が動くこともあるんだ。
連鎖で動く株価の例
きっかけ | 連鎖する株価の動き |
---|---|
牛丼の値上げ | →牛肉関連企業の株が上がる |
スマホ新発売 | →部品を作る会社の株も注目 |

モモカ
へえー!株価って、“直接関係ない会社”にも影響することがあるんだね!

門井先生
その通り。「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいに、つながりを想像するのが“投資の力”なんだ。

門井先生
ちなみに、もっと経験を積むと「信用取引」や「空売り」っていう“応用的な投資方法”もあるよ。

門井先生
これは株を持っていなくても、下がることで利益を出せる仕組みなんだけど、今回は名前だけ覚えておこうね。いつか詳しくやるよ。

リク
株って“得”も“損”もあるけど、そのしくみを知っておくと安心だね。

ユイ
ニュースを見たり、会社の動きをチェックしたりするのが楽しくなってきたかも。

モモカ
社会の動きとつながってるって知ると、世界がちょっと広く見える気がするな〜!

門井先生
そう、それが株の学びの大切なところ。株は「お金を動かす学び」であり、「社会を知る入り口」でもあるんだ。

門井先生
目の前のニュースの“先”を想像して、世界のつながりを見ていく力を育てていこう。
この記事のポイント
- 株で得するには「安く買って高く売る」ことが基本。
- 逆に株価が下がると損をするリスクもある。
- ニュースや社会の変化が株価に影響を与える。
- 連鎖的に株が動くこともある。情報を読む力が大切!
- 信用取引や空売りなど、応用的な方法もある。

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。