

リク
先生〜!もしお札がビリッて破れちゃったら、それってもう使えないの?

モモカ
わたしこの前、ポケットに入れっぱなしにして洗濯しちゃったの…。ぐちゃぐちゃになったお札ってどうなるのかな?

ユイ
大事なお金なのに、ちょっとしたことで使えなくなっちゃったら、もったいないよね。

門井先生
いいところに気がついたね。実は、お札が破れたり汚れたりしても、ある程度の形が残っていれば、新しいお札と交換してもらえるんだよ。

リク
えっ!ホントに!?

門井先生
うん。日本では、お札の「残っている面積」によって交換のルールが決まっているんだ。

モモカ
どれくらい残っていればいいの?

門井先生
3分の2以上残っていれば全額、5分の2以上あれば半額。それより少ないと交換はできないよ。
破れたお札の交換ルール
残っている割合 | 交換できる金額 |
---|---|
3分の2以上 | 全額 |
5分の2以上 3分の2未満 | 半額 |
5分の2未満 | 交換不可 |

ユイ
へぇ〜!そんな細かい決まりがあるんだね。でも、交換ってどこでできるの?

門井先生
交換は日本銀行の窓口、または一部の銀行や信用金庫の店舗でも対応してくれるんだ。事前に電話で確認してから行くと安心だよ。

リク
銀行でやってもらえるなら助かる!うっかり破っちゃっても希望があるね!

モモカ
これからはちゃんと確認して、あわてて捨てたりしないようにしようっと!

ユイ
ところで、その交換されたボロボロのお札って、そのあとどうなるの?

門井先生
いい質問だね。使えなくなったお札は、専用の機械で細かく裁断されて紙のチップのようになるんだよ。

リク
えっ!?それってもうゴミ扱いなの?

門井先生
いやいや、そのチップはリサイクルされて、トイレットペーパーやノートなどの紙製品に生まれ変わることもあるんだ。

モモカ
お札がトイレットペーパーになるなんて、びっくりだね!

門井先生
そうだね。でもそれもムダを減らす大事な工夫のひとつ。お金は使われなくなったあとも、人の生活を支えているんだ。

ユイ
お金って、使ってるときだけじゃなくて、最後までしっかり働いてるんだね。

リク
なんか、お札に「おつかれさま!」って言いたくなるよ〜。

門井先生
その気持ちがとっても大事だよ。お金は、最後の最後まで人の役に立ってるんだ。
この記事のポイント
- 破れたり汚れたお札は、面積が一定以上残っていれば銀行で交換できる。
- 交換は日本銀行の窓口や一部の金融機関でも可能。
- 使えなくなったお札は裁断され、トイレットペーパーなどにリサイクルされる。
- お札は最後まで人の役に立つ、サステナブルな存在。

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。