お金を知って未来を照らす マネテラス

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円高・円安ってどういうこと?

リク

先生、ニュースでよく「円高です」「円安です」って言ってるけど、これってどういう意味なの?

モモカ

うん!それに「円高になると輸出企業には厳しい」とか言ってて、全然わからないんだけど…。

ユイ

お金の価値が変わるってことみたいだけど、どうしてそうなるのかな?

門井先生

みんな、いい質問だね!円高・円安は、日本のお金「円」と外国のお金の交換レートのことなんだよ。簡単に言うと、円の価値が上がったり下がったりすることなんだ。

リク

え?お金の価値って変わるの?

門井先生

そうなんだ。例えば、1ドル=100円だったとしよう。これが1ドル=80円になったとするね。どう思う?

モモカ

えっと…前は100円出せば1ドルもらえたけど、今は80円で1ドルがもらえるってこと?

門井先生

その通り!同じ1ドルを手に入れるのに必要な円が少なくなったね。これが「円高」なんだよ。円の価値が高くなった状態なんだ。

ユイ

じゃあ、逆に1ドル=120円になったら?

門井先生

鋭いね!その場合は「円安」になるんだ。同じ1ドルを手に入れるのに、より多くの円が必要になるからね。円の価値が下がった状態というわけだよ。

リク

うーん、でもそれがどうして大切なの?

門井先生

実は私たちの生活にも大きく関わってくるんだよ。例を見てみよう。

円高・円安で変わること

円高のとき 円安のとき
海外旅行 お得になる 高くなる
外国の商品 安くなる 高くなる
日本製品の輸出 売りにくくなる 売りやすくなる

モモカ

へぇ!円高だと海外旅行がお得になるんだ!

門井先生

そうなんだよ。例えば、ニューヨークのお土産が10ドルだとするね。円高(1ドル=80円)なら800円で買えるけど、円安(1ドル=120円)だと1,200円かかるんだ。

リク

なるほど!でも、ニュースで「円安で輸出企業が潤う」って言ってたのはどういうこと?

門井先生

いい質問だね。例えば、日本の会社が作った2,000円のおもちゃをアメリカで売るとしよう。

ユイ

円高(1ドル=80円)だと…2,000円÷80で25ドルになるよね?

門井先生

すごい!計算が早いね。そして円安(1ドル=120円)だと?

ユイ

2,000円÷120で約16.7ドルになる!

門井先生

正解!つまり、円安のときはアメリカの人から見ると日本の商品が安く見えるから、たくさん買ってもらえるんだ。だから「輸出企業が潤う」と言われるんだよ。

モモカ

でも、どうして円高・円安になるの?

門井先生

それにはいくつか理由があるんだ。

円高・円安になる主な理由

  • ・ 日本や世界の経済状況
  • ・ 日本と外国の金利の差
  • ・ 輸出入のバランス
  • ・ 世界的な出来事(戦争や災害など)

リク

わあ、いろんな理由があるんだね!

門井先生

そうなんだ。お金の価値は、世界中の人がその国やお金をどれだけ欲しいと思うかによっても変わるんだよ。

ユイ

じゃあ、円高と円安はどっちがいいの?

門井先生

それがね、一概にどっちがいいとは言えないんだ。

モモカ

どういうこと?

門井先生

例えば、円高だと海外旅行や外国の商品が安く買えて嬉しい人もいるけど、日本の商品を外国に売っている会社は大変になるんだ。逆に円安だと、外国に売っている会社は嬉しいけど、ガソリンや食料品など輸入しているものが高くなって家計が大変になる人もいるんだよ。

リク

なるほど!立場によって見方が変わるんだね。

ユイ

ニュースを見るときに、円高・円安の意味がわかるとニュースも理解できそう!

モモカ

私も今度ニュースで円高・円安って言ってたら、両親に説明してあげられるね!

門井先生

その通り!お金の動きを知ることで、世界の動きも少し見えてくるよ。円高・円安のニュースを聞いたら、どんな影響があるのか考えてみてね。

この記事のポイント

  • 円高とは円の価値が上がること(例:1ドル=80円)、円安とは円の価値が下がること(例:1ドル=120円)
  • 円高のときは外国の商品や海外旅行が安くなり、円安のときは日本の輸出企業に有利になる
  • 円高・円安はどちらが良いとは一概に言えず、立場によって影響が異なる

門井孝史

1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。


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