

リク
先生、旅行のテレビ番組で「1ドルは約150円」って言ってたんだけど、なんでアメリカでは円じゃなくてドルを使ってるの?

ユイ
そういえば、ヨーロッパではユーロっていうお金を使ってるんだよね?なんで国によってお金が違うのかな?

モモカ
日本でもドルが使えたら便利じゃない?

門井先生
いい質問だね!国ごとに違うお金を使っている理由はいくつかあるんだよ。

門井先生
まず、昔はそれぞれの国が自分たちでお金を作るのが当たり前だったんだ。だから、日本には円、アメリカにはドル、イギリスにはポンド、ヨーロッパの多くの国ではユーロがあるんだ。

リク
なるほど。でも、世界中で同じお金を使ったら、もっと便利になるんじゃないの?

門井先生
確かにそういう考え方もあるね。でも、それぞれの国で物の値段や経済のルールが違うから、同じお金を使うと不都合が出てしまうんだ。

ユイ
えっ?どういうこと?

門井先生
たとえば、日本では100円でジュースが買えるけど、アメリカでは同じジュースが1ドル(約150円)だったりする。もし全世界で1つの通貨を使うと、ある国では安く、別の国では高くなってしまうことがあるんだ。

モモカ
そっか!国ごとに物の値段が違うから、それに合わせてお金も違うんだね。

門井先生
その通り!それに、自分の国でお金を作れると、経済を安定させやすくなるんだよ。

リク
ヨーロッパの国は「ユーロ」っていう共通のお金を使ってるけど、それはどうして?

門井先生
いい質問だね。ヨーロッパのいくつかの国は「お金がバラバラだと不便だ!」と考えて、ユーロという共通のお金を作ったんだ。

ユイ
へぇ!でも、日本やアメリカはそうしなかったの?

門井先生
そうだね。日本やアメリカは、自分の国の経済をコントロールしやすくするために、それぞれのお金を使い続けているんだよ。

モモカ
なるほど、国ごとに事情が違うんだね!

リク
外国に行くときに日本円のままだと使えないよね?どうしたらいいの?

門井先生
海外に行くときは、両替(りょうがえ)して、その国のお金に交換するんだ。例えば、日本円を持ってアメリカに行ったら、ドルに両替して使うんだよ。

ユイ
でも、お金の価値って変わることがあるよね?昨日は1ドル150円だったのに、今日は155円になってるとか。

門井先生
そう、それを「為替(かわせ)」っていうんだ。国の経済状況やニュースによって、お金の価値は変わることがあるんだよ。

モモカ
じゃあ、いつ両替するかで得したり損したりすることもあるの?

門井先生
その通り!だから、海外旅行に行くときは、両替のタイミングを気にする人もいるんだよ。

リク
お金って、国によって違うだけじゃなくて、毎日価値も変わるんだね!

ユイ
世界にはいろんな通貨があるけど、それぞれ意味があるんだね!

門井先生
そうだね。国によって違うお金を知ることで、世界の経済の仕組みがもっとよくわかるようになるよ!
この記事のポイント
- 国ごとにお金が違うのは、それぞれの経済の仕組みに合わせるため。
- ヨーロッパの一部の国はユーロを使い、便利さを優先している。
- 外国のお金を使うときは両替が必要で、お金の価値(為替)は毎日変動する。

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。