

リク
先生!5円玉と50円玉には穴があいてるけど、なんで穴があるの?

ユイ
たしかに、ほかのお金には穴がないよね。何か特別な理由があるのかな?

モモカ
昔からずっと穴があいてたの?それとも途中で変わったの?

門井先生
いい質問だね。5円玉と50円玉に穴があるのには、3つの理由があるんだ。

リク
えっ、そんなにあるの!?どんな理由なの?

門井先生
まず1つ目は偽造を防ぐためなんだよ。穴をあけることで、簡単にコピーできないようにしているんだ。

ユイ
えっ、穴があるだけで偽造しにくくなるの?

門井先生
そうなんだ。お金を作るときには特別な技術が使われているんだけど、穴をあけるにはさらに正確な加工技術が必要になるんだ。だから、穴があることで偽造が難しくなるんだよ。

モモカ
そんな理由があったんだ!

門井先生
2つ目の理由は材料を節約するためなんだ。

リク
え、どういうこと?

門井先生
お金は金属を使って作るから、大量に作るとたくさんの材料が必要になるよね。でも、穴をあけることで使う金属の量を少し減らせるんだ。

ユイ
たしかに、穴があいてる分、材料が少なくてすむね!

モモカ
ちょっとの違いでも、大量に作ると大きな節約になるんだね。

門井先生
最後の理由はほかの硬貨と区別しやすくするためだよ。

リク
区別?でも、5円玉は黄色いし、50円玉は白っぽいから見た目でわかるよね?

門井先生
それは今のデザインだからそう思うかもしれないね。でも、昔の50円玉は穴がなかったんだ。

ユイ
え!最初は穴がなかったの?

門井先生
そう。1955年に作られたときの50円玉には穴がなかったんだけど、100円玉と見た目や大きさが似ていたから、間違えやすかったんだ。そこで1967年から穴をあけるデザインに変更されたんだよ。

モモカ
じゃあ、穴をあけたことで、ほかの硬貨と間違えにくくなったんだね!

リク
へぇ〜、5円玉と50円玉に穴があるのは、ちゃんと理由があったんだね!

門井先生
そうなんだ。お金のデザインには、いろいろな工夫がされているんだよ。
この記事のポイント
- 穴をあけることで偽造しにくくなる (正確な加工技術が必要になるため)
- 材料を節約するために穴があけられた (大量に作るときのコストを下げるため)
- ほかの硬貨と区別しやすくするために穴をあけた (特に50円玉は1967年から穴あきデザインになった)

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。