
リク
ねえ先生、銀行にお金を預けると増えるって聞いたんだけど、本当に増えるの?

ユイ
それってどういう仕組みなの?おこづかいを銀行に入れたら、いつの間にか増えてるってこと?

モモカ
もしそうなら、たくさん貯金したほうがいいのかな?

門井先生
いい質問だね!お金を預けると「利子(りし)」というものがついて、少しずつ増えていくんだ。でも、どうして増えるのか、その仕組みを詳しく見てみよう!
銀行に預けるとお金が増える理由
銀行にお金を預けると、「利子(りし)」というおまけがついて、少しずつ増えていきます。これは、銀行が「お金を貸してくれてありがとう!」という気持ちで、預けた人にお礼として支払っているものです。
- ・銀行は、みんなが預けたお金を会社や個人に貸している
- ・お金を借りた人は、借りた分より多くの金額を銀行に返す
- ・銀行は、その一部を「利子」として預けてくれた人に支払う
つまり、銀行は「お金を貸す仕事」をして、そのお礼として利子を支払っているのです。
利子には2種類ある
お金を銀行に預けると 利子 がつきますが、その計算方法には 2種類 あります。ひとつは 決まった額が毎年増える方法 で、もうひとつは 時間が経つほど増え方が大きくなる方法 です。どちらの方法を使うかによって、最初は同じ金額でも 長い目で見ると大きな差 が生まれます。それでは、それぞれの仕組みを詳しく見てみましょう!
単利(たんり)
単利とは、最初に預けた金額(元本)に対してだけ利子がつく方法です。預けた期間が長くなるほど増えますが、増え方はゆっくりです。
預けた期間 | 最初のお金(元本) | 合計金額 |
---|---|---|
1年目 | 100万円 | 101万円 |
2年目 | 100万円 | 102万円 |
3年目 | 100万円 | 103万円 |
※利子を年1%で計算
単利では、最初に預けた金額だけに利子がつくので、お金の増え方が一定です。
複利(ふくり)
複利とは、預けたお金だけでなく、利子がついた分にもさらに利子がつく方法です。つまり、お金が増えるスピードが速くなります。
預けた期間 | 最初のお金(元本) | 合計金額 |
---|---|---|
1年目 | 100万円 | 101万円 |
2年目 | 101万円 | 102万100円 |
3年目 | 102万100円 | 103万201円 |
※利子を年1%で計算
複利では、「増えたお金」にも利子がつくので、長く預けるほどお金が大きく増えていきます。
どっちの利子が得なの?
単利と複利の違いを比べてみると、長く預けるなら複利のほうがお得 です。なぜなら、預けている間に増えたお金にも利子がつくからです。
預けた期間 | 単利 | 複利 |
---|---|---|
5年 | 105万円 | 105万1010円 |
10年 | 110万円 | 110万4621円 |
20年 | 120万円 | 122万190円 |
長期間お金を預けるなら、「複利で増える仕組み」を使うと、よりお金が増えやすくなります。
利子をうまく活用しよう!
利子は、貯金をするときにとても大切な仕組みです。少しずつ増えるので、「コツコツ貯金」 をすると将来の大きな資産につながります。
- ・早くから貯金を始めると、お金が増える期間が長くなる
- ・複利を活用すると、長い時間をかけてお金がどんどん増える
- ・無駄遣いせずに貯金を続けることで、将来の自分に役立つ

リク
へぇ~!利子って、ただお金を預けるだけで増える仕組みなんだね!

ユイ
しかも、単利より複利のほうが長く預けるとお得になるんだ!

モモカ
これからおこづかいを貯めるときは、銀行をうまく活用してみようかな!

門井先生
そうだね!お金を上手に増やすために、貯金と利子の仕組みをうまく使っていこう!
この記事のポイント
- 銀行にお金を預けると「利子」がついて、お金が増える
- 利子には「単利」と「複利」があり、複利のほうが長期的にお得
- 早くから貯金を始めると、より多くのお金を増やせる

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。