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マネテラス

もっと知りたい お金の読み物

お札や硬貨は、誰が作っているの?

リクとユイが見学用の窓越しに、お札の図柄をまとめて印刷する工程を見るイメージ

作るところから、手元に届き、また使われるまで。お金を支える仕事をたどります。

この記事で考えること

  • お札・硬貨を作る仕事と、正式に発行する仕事を区別できる。
  • 本物を見分けやすくする工夫や検査が、安心して使うことにつながると説明できる。
  • お札が銀行などを通って手元に届き、使われたあとも回っていると理解できる。

ATMから出てくるお札は、どこで作られたの?

おうちの人がATMでお金を引き出すと、お札が出てきます。そのお札は、いつ、どこで作られたのでしょうか。

リク

ATMの中にお札が入っているんだよね。そこに来る前は、どこにあったんだろう?

門井先生

お札を作る場所から、日本銀行や、みんなが使う銀行などを通って届くんだよ。順番にたどってみよう。

ここでは、お金のうち、手に取れるお札と硬貨ができるまでを見ていきます。

お札と硬貨は、作る場所が違います

日本のお札を作るのは「国立印刷局(こくりついんさつきょく)」です。紙を作り、図柄を印刷し、決められた大きさに切り分けて検査します。

1円玉や100円玉などの硬貨を作るのは「造幣局(ぞうへいきょく)」です。硬貨は金属でできています。主な作り方を簡単にまとめると、次のようになります。

  1. 金属を溶かしてかためる
  2. 薄い板にのばす
  3. 丸く打ち抜いて形を整える
  4. 金型ではさんで模様をつける
  5. できあがりを検査する

模様をつけるときは、表と裏の模様を刻んだ金型で、丸い金属を強くはさみます。金型は、同じ形を作るための金属の道具です。

モモカ

硬貨の絵って、インクで描いているんじゃなくて、金属にぎゅっと押してつけるんだね。

実際には、洗ったり、数を確かめたりする作業もあります。たくさん作るだけでなく、同じように使えるものをきちんとそろえる仕事なのです。

細かな模様は、飾りだけではありません

お札には、本物を見分けやすく、偽物を作りにくくする工夫があります。例えば、明るいほうにかざすと絵が見える「すかし」です。お札の種類によっては、傾けると模様が変わって見える「ホログラム」も使われています。

ユイ

模様が変わると、つい見たくなるね。きれいに見せるためだけじゃないんだ。

門井先生

そう。本物かどうか分かりにくいと、お金を受け取る人も困るよね。安心して使うための工夫なんだよ。

作るときの検査も大切です。印刷や形などを確かめ、決められた品質のお札や硬貨を送り出します。

「作る」と「発行する」は別の仕事

紙のお札や金属の硬貨を作ることを「製造(せいぞう)」といいます。一方、お金を正式に世の中へ出すことを「発行(はっこう)」といいます。作る担当と発行する担当は、次のように違います。

  • お札:国立印刷局が作り、日本銀行が発行します。
  • 硬貨:造幣局が作り、政府が発行します。

リク

日本銀行って、お札を印刷するところではないんだね。

できたばかりのお札は、まず国立印刷局から日本銀行へ運ばれます。銀行などがお金を引き出して受け取るときに、日本銀行から発行されます。硬貨の場合は、造幣局で作ったものを政府が日本銀行に渡した時点で、発行されたことになります。

発行のタイミングは違いますが、どちらも工場でできあがっただけでは終わりではありません。作ったお金を送り出す役割もあるのです。

どうやって、私たちの手元へ届くのでしょう?

お札の道のりを、もう少し見てみましょう。日本銀行は、みんなが普段使う銀行とは役割が違い、銀行などを相手にお金のやりとりをしています。

銀行などは、日本銀行に自分たちの口座を持っています。そこに預けてあるお金を引き出し、お札を受け取ります。そのお札が銀行の窓口やATMなどに用意され、私たちが自分の口座からお金を引き出すときなどに、手元へ届くのです。

  1. 国立印刷局で作る
  2. 日本銀行へ運ぶ
  3. 銀行などが引き出す
  4. 窓口やATMなどから、私たちの手元へ

ユイ

ATMで新しく作るんじゃなくて、前もって用意してあるお札を受け取るんだね。

お札が届くのは、ただでお金を配っているからではありません。この例では、銀行も私たちも、それぞれの口座からお金を引き出しています。

使われたお札は、そのあとどうなるの?

私たちがお店で使ったお札は、お店の支払いや銀行への預け入れなどを通じて、また別の人の手に渡ります。銀行から日本銀行へ戻ってくるお札もあります。

日本銀行へ戻ったお札は、本物か、汚れたり破れたりしていないかなどを確かめます。まだ使えると判断されたお札は、再び送り出されます。傷みがひどく、使うのに適さないお札は細かく裁断されます。

モモカ

一度使ったら終わりじゃないんだね。私の千円札も、前は誰かが使っていたのかも。

門井先生

そうだね。作る人、運ぶ人、状態を確かめる人。いろいろな仕事が、お金を使う毎日を支えているんだ。

今回のまとめ

  • お札を作るのは国立印刷局、硬貨を作るのは造幣局です。発行するのは、お札が日本銀行、硬貨が政府です。
  • お札には、本物を見分けやすくする工夫があります。作るときも、使われたお札が戻ってきたときも、検査が行われます。
  • お札は銀行などを通って手元に届きます。使われたあとも回り、日本銀行へ戻って検査に通ったお札は再び送り出されます。

おうちの人と見てみよう

お札を傷つけずに観察してください。手元にお札がなければ、出典にある国立印刷局の紹介ページでも工夫を見られます。模様を一つ見つけただけで、本物かどうかを必ず判定できるという意味ではありません。

出典・参考資料

情報確認日:2026-10-19

門井孝史

1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。


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