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マネテラス

基本コース 第1回 / 全10回

お金って何?どうして大事なの?

教室でリクが紙幣と硬貨を見せ、ユイとモモカがお金の不思議を考える

買う・比べる・とっておく。身近な場面から、お金の3つの働きを考えます。

この回で考えること

  • お金を使うと、品物どうしを直接交換する場合のどんな困り事を減らせるか説明できる。
  • 値段を比べることと、自分にとっての大切さを区別できる。
  • お金をあとで使うために残せることと、同じ金額で買えるものは変わることがあると理解できる。

お店の人は、どうしてお金を受け取るのでしょう?

お店でパンを買うとき、私たちは代金を払います。お店の人が受け取るのは、食べられない硬貨やお札。それでも買い物ができるのは、どうしてでしょうか。

リク

パン屋さんは、お金をもらってもおなかいっぱいにはならないよね。なんで交換してくれるんだろう?

ユイ

そのお金で、小麦粉とか、パンを作る材料を買えるからかな。

門井先生

そうだね。受け取ったお金を、次の買い物にも使えるんだ。お金があると何が便利になるのか、一緒に考えてみよう。

1. 欲しい品物を手に入れやすくする

まずは、お金を使わずに、持っている品物を直接交換する場面を想像してみましょう。この交換の仕方を「物々交換(ぶつぶつこうかん)」といいます。

野菜を持っている人が、パン屋さんで「この野菜とパンを交換しませんか」と頼みました。でも、パン屋さんは「野菜は足りているので、今は小麦粉が欲しいです」と答えます。

モモカ

野菜をもっと増やせば……と思ったけど、いらないなら困っちゃうね。

直接交換するには、お互いが「それなら交換したい」と思える必要があります。欲しい品物を持っている相手が見つかっても、その相手が自分の品物を欲しがるとは限りません。

では、お金を使えるお店ならどうでしょう。野菜を欲しい人に売って受け取ったお金で、パンの代金を払えます。パン屋さんは、そのお金で小麦粉を買えます。

  1. 野菜を欲しい人に売る
  2. お金を受け取る
  3. そのお金でパンを買う

リク

パン屋さんが欲しい小麦粉を、自分で探してこなくてもいいんだ!

これが、お金の「交換を助ける働き」です。受け取った人も次の支払いに使えることが、売り買いをしやすくしています。もちろん、売っていないものまで買えるわけではありません。

2. 同じ単位で値段を比べられる

次は文房具のお店です。ノートは200円、色鉛筆は600円で売られていました。どちらにも「円」で値段がついているので、色鉛筆のほうが400円高いと比べられます。

品物ごとに「魚何匹分」「野菜何個分」と考えるより、同じ単位の数字で比べるほうが、必要なお金を確かめやすいですね。お金には、このように値段を比べるための「ものさし」の働きもあります。

ユイ

でも、明日使うノートがないなら、私にはノートのほうが大事かも。

門井先生

そうだね。値段が高いことと、自分にとって大切なことは別だよ。値札で比べられるのは、買うために払う金額なんだ。

どちらを選ぶかは、使う目的や持っているお金によって変わります。値段を比べたうえで、「自分には何が必要かな」と考えられるといいですね。

3. あとで使うために、とっておける

今、手元に500円あります。今日は使わず、来月買いたい本のためにとっておくことにしました。お金は、このように今すぐ使わず、あとで使うために残しておけます。

モモカ

今は使わずに、来月の本のために残しておくんだね。

食べ物なら、あとで交換しようと思っても、傷んでしまうことがあります。お金は食べ物のようには傷まないので、将来の買い物に備えて残しやすいのです。なくしたり盗まれたりしないよう、大切に管理することも必要です。

ただし、「同じ金額なら、いつでも同じものを買える」とは限りません。例えば、500円を財布に残していても、500円だった本が600円に値上がりすると、そのお金だけでは足りなくなります。

リク

500円は500円のままなのに、買えなくなることもあるんだ。

門井先生

そう。手元の金額と、その金額で何を買えるかは分けて考えるんだよ。それでも、あとで使うためにお金を残しておくことには、ちゃんと意味があるね。

今回のまとめ

  • 買う:相手が欲しがる品物を自分で用意しなくても、代金を払って買い物ができます。
  • 比べる:「円」という同じ単位で、品物の値段を比べられます。高いものが自分にとって一番大切とは限りません。
  • とっておく:今すぐ使わず、あとで使うために残せます。ただし、値段が変わると同じ金額で買えるものも変わります。
  • お金があると、欲しいものを手に入れたり、買い物の計画を立てたりしやすくなります。「いくら持っているか」だけでなく、「何に、いつ使いたいか」も考えてみましょう。

おうちの人と話してみよう

ここには、決まった正解はありません。お金の使い道や、大切にしたいことは人によって違います。

出典・参考資料

情報確認日:2026-10-16

門井孝史

1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。


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