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マネテラス

基本コース 第10回 / 全10回

投資って何? 増える可能性と減る可能性

ユイとモモカが投資で増える場合と減る場合のグラフを見比べる

お金を貯めることとの違いを知り、何のためのお金かを考えるところから始めましょう。

この回で考えること

  • 投資には利益と損失の両方の可能性があるとわかる。
  • 近いうちに使うお金と、ずっと先に使うお金を分けて考える。
  • リスクを抑える工夫と、必ず増えるという保証を区別する。

預けることと、投資することは違う?

第3回では、今使う分と先のために貯める分を考えました。先のためのお金を考える方法には、銀行預金だけでなく「投資」もあります。投資とは、将来の利益などを見込んでお金を出すことです。株式などを買うことが、その一例です。

リク

先のためにお金を使うんだね。でも、預金と何が違うの?

例えば、株式を持つ人は、その会社の持ち主の一人である「株主」になります。会社の利益の一部を「配当」として受け取れる場合がありますが、配当が出ないこともあります。銀行にお金を預けることと、会社の持ち主の一人になることは、別の仕組みです。

株式の値段は動きます。買ったときより高く売れれば利益が出ることがありますが、安く売れば損をすることがあります。投資をすれば必ず増える、というわけではありません。

増えた場合だけでなく、減った場合も考える

金額の動きを、架空の簡単な例で考えましょう。1,000円で買った株式を、後で800円で売ったとします。配当や手数料、税金がないとすると、戻るお金は800円で、200円の損失です。逆に1,200円で売れれば、同じ条件では200円の利益です。

ユイ

増えた話だけじゃなくて、減ったらいくら戻るかも見るんだね。

投資でいう「リスク」には、結果がどのくらい変わる可能性があるか、という意味があります。よい結果だけでなく、悪い結果になることも含めて考えます。買った額より受け取る額が少なくなることを「元本割れ」といいます。

いつ使うお金なのかが、大切です

来月の買い物に必要で、減ると困るお金を、値段が大きく動くものに投資したらどうなるでしょう。必要なときに値下がりしていると、買い物に足りなくなるかもしれません。

モモカ

あとで上がるかもって言われても、来月使いたいなら待てないね。

だから、いつ、何に使うお金かを先に考えます。近いうちに使う分や、急な支払いに備える分は、必要なときに使えるよう残しておくことが大切です。預金と投資のどちらがいつも優れているかではなく、目的に合う方法を選びます。

工夫はできても、損をしない約束にはなりません

投資には、長い期間で考える、何回かに分けて購入する、値動きの異なるものに分けるなど、リスクと付き合うための工夫があります。一つに集中しすぎないことを「分散」といいます。

例えば、一つの会社だけに投資していると、その会社で大きな問題が起きたときに、影響を強く受けます。分けて持つことで、影響を抑えられる場合があります。ただし、複数のものが一緒に値下がりすることもあり、損失をなくせるわけではありません。

門井先生

長く持てば必ず増える、分ければ絶対に減らない、ということではないよ。「どんなときに減るのか」まで確かめることが大切なんだ。

今できる第一歩は、買うことより仕組みを知ること

この回を読んだからといって、すぐに投資を始める必要はありません。どんな会社が何を作っているのか、お金がなぜ増えたり減ったりするのか、気になることをおうちの人と調べるところから始められます。

「必ずもうかる」と言われても、すぐにお金を出してはいけません。仕組みがわからないときは、おうちの人と一緒に確かめましょう。実際に使える商品や年齢の条件はさまざまです。今は、買うことを急がずに仕組みを学びましょう。

リク

まずは、何が起きたら増えて、何が起きたら減るのかを知りたいな。

今回のまとめ

  • 投資には、利益を得られる可能性と損失が出る可能性があります。
  • いつ何に使うお金かを考え、必要な分を確保します。
  • 長く続ける・分けて持つなどの工夫をしても、利益は保証されません。

おうちの人と話してみましょう

これで基本コースの10回です。これからニュースや買い物で疑問が生まれたら、必要な回に戻ってみてください。「なぜ?」「条件は?」と確かめることが、お金について考える力につながります。

出典・参考資料

情報確認日:2026-10-16

門井孝史

1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。


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