自分の買い物だけでなく、みんなの暮らしを支えるためのお金に目を向けてみましょう。
この回で考えること
- 税金が身近な施設や公共サービスを支えるとわかる。
- 商品代・寄付と、税金の負担を区別する。
- 税金の使い道も、限りある予算の中で決めると理解する。
信号のある横断歩道を渡るたびに、お金を払う?
学校へ向かう道の信号、公園の遊具、公立学校の校舎。私たちは、いろいろな施設や設備を使って暮らしています。

モモカ
信号って、使うたびにお金を払わないよね。作ったり直したりするお金は、どうしているの?
信号を設置したり、道路を直したりするには、材料や工事の費用がかかります。その場で利用者が払わなくても、費用がなくなるわけではありません。こうした仕事を支えるお金の一つが「税金」です。
税金は、社会を支えるために集めるお金
税金は、国や都道府県、市区町村などが、決まりに基づいて集めるお金です。学校や道路の整備、消防やごみ処理、生活に困った人を支えることなど、さまざまな目的に使われます。多くの人の暮らしを支えるこうした働きを「公共サービス」と呼びます。

リク
自分が使った物の代金だけを払うのとは、違うんだね。
そうですね。消防に助けてもらったことがなくても、火事のときに助けを呼べる仕組みは暮らしを支えます。税金は、その日に自分が受け取った物の代金だけではありません。

門井先生
今、自分が使うかどうかだけでなく、誰かが困ったときや、これからの暮らしにもつながるお金なんだよ。
子どもの買い物にも、関係があります
お店のレシートで「消費税」という文字を見たことはありませんか。消費税がかかる買い物では、買う人が代金と一緒に消費税分を払います。お店などの事業者は、決まりに従って税金を計算し、国や地方に納めます。子どもも、こうした買い物では消費税を負担しています。
税金には、ほかにも、働いて得たお金や商売の利益などに関係する所得税など、いろいろな種類があります。この回では細かな計算や税率を覚えるより、何のために集め、どう使うのかを考えましょう。

ユイ
大人だけの話だと思っていたけれど、買い物や学校にもつながっているんだね。
税金は、自分が払いたいときに金額を決めて出す寄付とは違います。誰がどのように負担するかは、法律などの決まりに基づいています。
「その場で無料」と「費用がかからない」は違う
公立の図書館で本を借りるとき、通常は本1冊ごとの貸出料金を払いません。それでも、本をそろえたり、建物を保ったり、働く人を支えたりする費用はかかっています。
一方、公共の施設やサービスでも、利用料金などを払う場合があります。すべての費用が税金だけでまかなわれているわけでも、公共サービスがすべて無料というわけでもありません。
何に使うか、どうやって決める?
使えるお金には限りがあるので、学校の修理、道路の整備、防災への備えなど、何にいくら使うかを計画します。これも、第3回で学んだ「予算」です。
国では政府が予算案を作り、国会で話し合って決めます。都道府県や市区町村でも、知事や市区町村長が案を作り、議会で話し合って決めます。

モモカ
全部はできないから、先に直したほうがいい場所も考えるんだね。
人によって、急いでほしいことは違うかもしれません。誰が使うのか、安全に関わるのか、いくら必要なのか。理由を確かめながら使い道を考えることは、私たちにも関係のある話です。
今回のまとめ
- 税金は、学校や道路、消防など社会を支えるためにも使われます。
- その場で無料でも費用はかかり、公共サービスでも利用料金が必要な場合があります。
- 税金の使い道は、限りある予算の中で必要性を考えて決めます。
おうちの人と話してみましょう
次はいよいよ最後の回です。先のためのお金を考える方法の一つ、「投資」の入り口を学びます。
出典・参考資料
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情報確認日:2026-10-16

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。
