欲しい物がいくつもあるとき、今とこれからのためのお金を、どう分ければよいのでしょうか。
この回で考えること
- 必要な物と欲しい物を、使う場面に合わせて考える。
- 使えるお金の中で、支払う分と貯める分の計画を立てる。
- 使った記録から、次の計画を見直せる。
全部は買えないとき、何から考える?
第2回では、仕事と収入のつながりを学びました。受け取ったお金には限りがあります。欲しい物を見つけるたびに使っていると、後で必要な物を買えなくなるかもしれません。

リク
新しいシールも欲しいし、ボールも欲しいな。でも、両方は買えないや。
まず「いつ、何のために使う物なのか」を考えてみましょう。例えば、明日使うノートがなくなったなら、早めに用意する必要があります。一方、まだ使えるノートがあるけれど別の柄も欲しいなら、待つこともできます。

ユイ
同じノートでも、今あるかどうかで変わるんだね。
必要かどうかは、物の名前だけでは決まりません。遊びや楽しみにお金を使うことも悪いことではありません。自分が大事にしたいことと、先に用意する必要がある物を分けて考えます。
予算は、使う前に立てるお金の計画
これから入る予定のお金や、今使えるお金を確かめ、何にいくら使うかを決める計画を「予算」といいます。買い物のときだけでなく、1週間や1か月の使い道を考えるときにも役立ちます。
ここからの金額は練習用の例です。今使い道を決められるお金が1,000円あるとします。ノートに200円、先の楽しみのために貯める分を300円と決めると、そのほかに使えるのは500円です。1,000−200−300=500円ですね。

モモカ
手元には1,000円あっても、全部を今日使うつもりじゃないんだね。

門井先生
そうだね。手元にある分を全部使わずに、ノート代と貯める分を先に分けておこう。そうすれば、後で使いたいお金も残せるね。
貯める理由があると、計画が立てやすくなります
貯めることは、ただ使わずに我慢することではありません。今すぐには買えない物を手に入れたり、急に必要になった支払いに備えたりするために、お金を残しておくことです。
例えば、1,200円のボールを買うために、すでに600円貯まっているとします。あと600円なので、毎月200円ずつ貯められれば、3か月で目標に届きます。この例では、途中で使わず、値段も変わらないものとします。

リク
あと600円ってわかると、何回に分けて貯めるか考えやすいね。
無理な金額を貯めようとする必要はありません。使えるお金が変わったときは、買う時期を遅らせたり、別の物を選んだりして計画を調整できます。
使った後にも、できることがあります
「日付・何に使ったか・金額」をメモしておくと、お金の行き先がわかります。おこづかい帳でも、紙1枚でもかまいません。最後に、残っている金額と記録を見比べます。

ユイ
少しずつ買った物って、後でまとめると、思ったより多いことがありそう。
予定を超えたら、理由を確かめます。必要な物が増えたのか、予定になかった買い物をしたのかで、次の工夫も変わります。記録は自分を責めるためではなく、次の使い方を選びやすくするためのものです。
今回のまとめ
- 必要な物と欲しい物は、いつ何に使うかを考えて選びます。
- 予算では、今使う分と先のために残す分を考えます。
- 記録を見返して、目標や使い方を調整できます。
おうちの人と話してみましょう
次の回では、同じような物でも値段が違う理由や、自分にとっての価値について考えます。
出典・参考資料
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情報確認日:2026-10-16

門井孝史
1977年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルプランナーとして企業経営者や不動産オーナーをサポートし、MDRT最上級資格「TOT」を持つお金の専門家。「子どもにもお金の大切さを知ってほしい」という想いから、『マネテラス』でお金の仕組みや使い方を楽しく教える。趣味は野球で、休日はキャッチボールを楽しむことも。
